クロウカシス 七憑キノ贄
何週もプレイすることで徐々に真実が明らかになるところが、楽しくもあり面倒でもある作品。
クローズドサークルアドベンチャー。
外部から隔離された洋館で起きる殺人事件、というシチュエーションが好きな方は是非。
そうでない方も、美しいグラフィックと音楽で魅せるミステリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
良くも悪くも、今までのInnocent
Grey作品の中では一番普通(?)な話ですので、誰でもとっつきやすいと思います。
エロ充実、グロ控えめ、後味良し、と3拍子揃った広く受け入れられる作品となってます。
ところがこの作品、難易度が非常に高い。
普通に話を読み進めるだけでなく、主人公自ら行動して事件を解決しなければいけません。
そのため、事件後の聞き込み調査や張り込み、証拠品探しとプレイヤーは大忙し。
セーブ&ロード多用で総当り作戦を決行しようにも、ゲーム中に時間の概念もあるので、余計な行動をとっているとフラグ立てに失敗したり。
正直、2週目以降はかなり大変で面倒でした。
推理パートでの行動によってヒロインを助けることもできる、という点は面白い試みでしたが、私は推理パートの煩わしさを取っ払って純粋にシナリオだけを楽しみたかったです。
自力で攻略するには相当の労力がかかりそうなので、何週か自力で攻略したら攻略サイトに頼るのが吉。
クリア後の感想としては…
最初の1週目は何もわからないうちに事件が勝手に解決してしまって、拍子抜け。
2週目は違う選択肢、違う行動を選んで進めた結果、全く違ったエンディングに到達して謎が深まるばかり。
一体誰が犯人なんだ?と物語に引き込まれ、2週目までの経験をフルに使ってプレイする3週目。
事件の真相が少しだけ見えてきて、なんとかして事件の全容を明かしたい4週目。
といった具合に、周回を重ねるごとにどんどん面白くなっていきました。
しかし5週目以降は面倒になって攻略サイトに駆け込んでのプレイとなりました。
不満点は2つ。
・グロが薄い。
ショッキングなシーンが無いため、全体的にあまり印象に残る部分の少ない作品となってしまった点。
・推理パートが面倒。
最初は自分で解く楽しみがあるが、周回プレイが必須なこのゲームでは段々煩わしくなってしまう点。
個人的には次回作はエロとグロを極めた作品を期待します。 |