Clear -クリア-
「このClearを超えるクソゲーに、まだ私は出合ったことが無い。」
と、簡潔に感想を述べて今回のレビューは終了、さっさと次のエロゲーやりたいです。
しかしこうしてこのゲームと出合ったのも何かの縁。
もう少しこのゲームの糞っぷりを書くのも悪くない、そう思いましたのでレビューを以下に続けたいと思います。
一番に気になるであろうストーリーから言うと、まずなにより話の中身が皆無。
話を読み進める事で隠された秘密が出てくるのですが、しかし何事もなく終わってしまい肩透かしも甚だしい。
豊富な設定がまったく活かしきれていません。
中身が無いなら開き直って単なるキャラ萌えゲーにすりゃいいのに。
ゲームタイトルの通り、伝えたい中身がクリアなくせしてストーリーを練られても鬱陶しいだけですって。
そして終盤はいきなりの超展開へ。
このゲーム、主人公もヒロインも、プレイヤー置いてきぼりで突飛な行動を取るし酷いものです。
いい意味での酷さではなく悪い意味で本当に酷い。
さらに困ったことにテキストが読みづらい。
と口で言うよりは見てもらったほうが早いです。
ゲーム冒頭のシーンからテキストを一部抜粋してきました。
まずは田舎に帰ってきた主人公が、とりあえず軽い食事を済ませるシーンをどうぞ。
「確か俺がガキの頃からあったはずのソバ屋でソバを飲み込
み、噛むのめんどくせぇー、飲む。などとやっていたらブホ
ホと馬鹿馬鹿しく噎せ、で、店を出た。」
「食ってる最中からしてあがが、ぎぎぎ、身悶えていたのだ
が、どっかに国鉄はねえか、身投げの誘惑、恥ずかしくて死
ぬる思い。」
次にこちらは目の前でメイドさんが転んでしまったシーン。
「なんとなれば周りに人は無く、狭い島社会、路傍の石のごと
く無視したとなれば噂はすぐに駆けめぐるに違いないのであ
り、俺は迫害、ね。着いたそうそう村八分。ね。」
日本語でおk
とでも言えばいいのでしょうか。
主人公の頭の中に浮かんでいる事を無編集で文章にしてしまったかのようなこの文章。
なかなか奇抜な書き方ではありますが、こんな文章がデフォで使われているのを読むほうの気持ちを考えて欲しいです。
中身も無い、見た目も最悪。
これは一種の精神修行でしょうか?
どんな理不尽な状況でもめげない不屈の精神を鍛えるとか。
金と時間を返せ。
あと、インストール容量6GBとか冗談にしか聞こえません。
一応、システム関連は快適でした。
既読スキップ判定も細いので、さくさく進めたことだけが救いです。
お話の設定自体は良いので、クソゲーであると同時にある意味非常に惜しい作品です。
「陵辱ルートの追加&全てのサブヒロインも攻略可」にすることによって名作になったのでは?と私は思ってます。
少なくともバカみたいに純愛一辺倒のお涙頂戴ストーリーにする必要は無かった。泣けもしませんし。
第一そういう話を書くのならサーカスから独立して会社設立する必要なかったのでは…? |