春色桜瀬
やだ・・・なにこの茶番・・・。
「きっと君は、私に恋をするよ」
ゲーム開始早々、お前は何を言っているんだ?と突っ込みたくなるセリフが飛び出す。
このヒロインは真性のDQNなのか?
自意識過剰もここまでくると狂気に近いものがある。
たった一言でプレイヤーをドン引きさせるとは大した奴だ。
しかしこれは、この後に続く苦行のほんの始まりに過ぎない。
このゲームを一言で言い表すなら「茶番」
「これは明らかに真である」と一言で済ませることができる事柄に、何時間もかけるような、そんな茶番。
1+1=2、これは明らかに真である。
この足し算を解くのに何時間もかける人間がいるだろうか。
こんな分かりきっている事を1から証明して解いて欲しいという酔狂な人はいないだろう。
たとえ数学者であったとしても、18歳以上対象のえっちなゲームで、くだらない証明など見たくないはずである。
しかしこのゲームの主人公は、例えるならこの1+1がわからない、そういう設定。
仕舞いには「1+1は田んぼの田だ!」とか言い出す始末。殴るぞ。
まぁ設定なら仕方ない、見ている方は煩わしいが、1+1を1から覚える、そんなシナリオも十分ありだろう。
数字を覚え、足し算を知り、1+1を解く、壮大な成長物語として大作が出来上がったはずである。
残念ながら春色桜瀬は大作ではない、クソゲーだ。
なぜなら主人公は1+1が分からないのではなく、忘れていただけだからだ。
突然、彼は1+1は2であることを思い出してしまう。
1+1を1から証明するのかと期待して何時間も待っていると、「思い出した、1+1は2だったよ」と言い出す。
最悪である。
タイムイズマネー、待っていた時間と金を返せ。
主人公も酷けりゃ周りの人も酷い。
どうしようもない人物の周りには、やはりどうしようもない人物が集まるのだろうか。
全ての女の子が主人公にベタベタくっついてくる。
この時点で狂気を感じずにはいられません。
みんな主人公にベタ惚れ。
エロゲーなんだからありきたりと言えばありきたりですが、常に女の子を周りにはべらかしている様子は気持ち悪い。
そんなハーレム状態のくせに攻略対象外の女の子がいるのもバカにしてるとしか思えません。
お尻振り振りして気がある振りしてるだけなんですか?
攻略対象外の方は興味無いので引っ込んでください。
冷やかしなら結構です、現実じゃあないんだから。
好きな女の子とHもできないこんなゲームじゃ救いようがありません。
そして女の子がべったりな分、主人公が何とも思っていないのがまた異質。
これは美少女ゲームだから良いものの、現実だったら間違いなく全員ブスなのでしょう、きっと。
話の展開も恐ろしい。
「まさか○○だった、ってオチじゃないだろうな…」と最も危惧する展開、ズバリそのもの。
糞つまらない最悪な展開が読める上に、まさにその通りの展開になるという予想通り回避不可のコンビネーション。
これ以上つまらない話にすることは困難であり、言葉どおり最悪である。
先の知れた展開、登場人物同士のくだらない戯れ、正にとんだ茶番。
これだけ酷いシナリオは、今まで見たことが無い。
印象に残っているのはバスでしょうか。
バス停のCGに本当にバスが来たときはびっくりしました。これだけは凄いと思います。
3DCGの無駄遣い。
しかし、それ以外に見るべきポイントが皆無。
本来の売りであるOPムービーやCGも何故か劣化しているし見るに耐えません。
途中でつまらないと思ったゲームでも最後まで通してプレイすれば、何かしら感じるものがある。
途中でギブアップとかスキップ多用とかもっての外だ。
そう思っていた時期が私にもありました。
春色桜瀬を最後まで通してプレイした結果、こんなクソゲーが普通に売られていることへの憤りを感じました。
もしプレイ中の方がいたら今すぐアンインストールする事が、被害を最小限に抑える唯一の方法です。
本当につまらない作品は途中でギブアップすべきです。 |